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戦略・経営企画で使うフレームワーク一覧 初心者向けに使い分けをやさしく解説

戦略や経営企画を考えるときに、「フレームワークが多すぎて、どれを使えばよいのかわからない」と感じることはないでしょうか。
3C分析、SWOT分析、PEST分析、ファイブフォース分析、ビジネスモデルキャンバスなど、有名な型はたくさんあります。けれど、名前を知っているだけでは、実務では使い分けに迷いやすいものです。

そんなときに役立つのが、フレームワークを用途ごとに整理して見ることです。

戦略・経営企画で使うフレームワークは、どれも同じではありません。
外部環境を見るもの、自社の強みを整理するもの、成長方向を決めるもの、事業全体の構造を考えるものなど、それぞれ役割が違います。

そこでこの記事では、戦略・経営企画でよく使うフレームワークを一覧で整理しながら、初心者向けに使い分けをやさしく解説します。

目次

この記事でわかること

  • 戦略・経営企画で使う代表的なフレームワーク一覧
  • それぞれの役割の違い
  • 目的別の使い分け
  • 初心者がどこから学ぶとよいか
  • 個別記事への入り口

最初から全部を覚える必要はありません。まずは「今の自分の目的に合う型」を見つけるだけでも十分です。

戦略・経営企画でフレームワークを使う意味

戦略や経営企画の仕事では、考えるべきことがとても多くなります。

  • 市場や競争環境はどうなっているか
  • 自社の強みと弱みは何か
  • どこに成長機会があるか
  • どの事業に投資すべきか
  • 新しい価値をどう作るか

これらを頭の中だけで整理しようとすると、論点が漏れたり、議論が散らかったりしやすくなります。
フレームワークは、そうした思考を整理するための型です。

大切なのは、「フレームワークを使うこと」ではなく、考えるべき論点を抜けなく、比べやすくすることです。

戦略・経営企画で使うフレームワーク一覧

このカテゴリでよく使う代表的なフレームワークは、次の通りです。共有いただいた一覧では、次のような枠組みが整理されています。

  • 3C分析
  • SWOT分析
  • TOWS
  • PEST分析
  • PESTEL分析
  • ファイブフォース分析
  • VRIO分析
  • バリューチェーン分析
  • STP分析
  • アンゾフの成長マトリクス
  • BCGマトリクス
  • PPM
  • 7S
  • ビジネスモデルキャンバス
  • リーンキャンバス
  • ブルーオーシャン戦略
  • ERRCグリッド
  • シナリオプランニング
  • As Is / To Be
  • ギャップ分析
  • ベンチマーキング
  • 競争地位別戦略
  • ドメイン分析
  • 事業ライフサイクル

この中で、どれが一番優れているというわけではありません。
見る対象と、考えたいことによって向いている型が違うのがポイントです。

外部環境を見たいときに使うフレームワーク

外部環境や業界の状況を見たいときには、次のフレームワークが使いやすいです。

3C分析

顧客、自社、競合の3つの視点で市場環境を見る型です。
市場全体をざっくり整理したいときの入口として使いやすいです。

PEST分析

政治、経済、社会、技術の4つから外部環境を整理する型です。
マクロ環境の変化を見たいときに向いています。

PESTEL分析

PESTに環境と法律を加えて、より広く外部環境を見る型です。
規制や環境対応の影響が大きい業界では特に使いやすいです。

ファイブフォース分析

業界構造を5つの競争要因で見る型です。
その業界がどれだけ競争的か、儲かりやすいかを整理したいときに向いています。

競争地位別戦略

市場での自社の立ち位置に応じて戦い方を考える型です。
リーダー、チャレンジャー、フォロワー、ニッチャーの考え方で整理します。

自社の強みや内部構造を見たいときに使うフレームワーク

自社の内部を整理したいときには、次のフレームワークが使いやすいです。

SWOT分析

強み、弱み、機会、脅威を整理する基本の型です。
内部と外部をあわせて現状を俯瞰したいときに向いています。

VRIO分析

強みが本当に競争優位になるかを、価値、希少性、模倣困難性、組織の4つで見る型です。
強みの質を見極めたいときに向いています。

バリューチェーン分析

企業活動を分解し、どこで付加価値が生まれているかを見る型です。
強みの源泉や改善ポイントを見たいときに使いやすいです。

7S

戦略、構造、仕組み、人材、スキル、価値観などの整合を見る型です。
組織改革や戦略実行の詰まりを見たいときに向いています。

ベンチマーキング

他社や他部門との比較で、自社の改善余地を見つける型です。
改善や制度見直しのヒントを得たいときに向いています。

戦略案を作りたいときに使うフレームワーク

現状整理の次に、「では何をするか」を考えたいときには、次の型が使いやすいです。

TOWS

SWOTで整理した要素を掛け合わせて、戦略案に落とし込む型です。
分析で止まらず、打ち手に進みたいときに向いています。

ドメイン分析

誰に、何を、どうやって提供するかを整理して、事業領域を定義する型です。
自社の勝負どころを明確にしたいときに使いやすいです。

ブルーオーシャン戦略

競争の少ない新しい価値空間をつくる考え方です。
正面競争から少しずらした戦い方を考えたいときに向いています。

ERRCグリッド

取り除く、減らす、高める、新しく作るの4つで価値を見直す型です。
差別化や再設計を具体化したいときに使いやすいです。

シナリオプランニング

複数の未来を想定しながら戦略を考える型です。
不確実性が高いテーマに向いています。

成長方向を考えたいときに使うフレームワーク

事業をどう伸ばすかを考えたいときには、次のフレームワークが使いやすいです。

STP分析

市場を分け、狙う相手と立ち位置を考える型です。
誰に届けるかを明確にしたいときに向いています。

アンゾフの成長マトリクス

市場と製品の組み合わせから、成長方向を4つに整理する型です。
既存深耕か、新市場か、新製品か、多角化かを見たいときに向いています。

事業ライフサイクル

導入期、成長期、成熟期、衰退期の段階で事業を見る型です。
今の段階に合う戦い方を考えたいときに使いやすいです。

事業ポートフォリオや資源配分を考えたいときに使うフレームワーク

複数事業を持っているときや、投資配分を考えたいときには、次のフレームワークが使いやすいです。

BCGマトリクス

市場成長率と相対的市場シェアの2軸で事業を整理する型です。
花形、金のなる木、問題児、負け犬の考え方で整理します。

PPM

複数の事業やテーマを全体として見ながら、どこに資源を配分するかを考える型です。
全体最適での優先順位整理に向いています。

新規事業や事業構想を整理したいときに使うフレームワーク

新しい事業やサービスの構想を整理したいときには、次のフレームワークが使いやすいです。

ビジネスモデルキャンバス

事業全体を9要素で整理する型です。
誰に、どんな価値を、どう届け、どう成立させるかを俯瞰できます。

リーンキャンバス

新規事業の初期仮説を1枚で整理する型です。
顧客課題と解決策の仮説整理に向いています。

企画や改善の前提を整理したいときに使うフレームワーク

戦略だけでなく、改善や提案の前提整理には次のフレームワークが使いやすいです。

As Is / To Be

現状とあるべき姿を並べて整理する型です。
何を変えたいのかを明確にしやすいです。

ギャップ分析

現状と目標の差そのものを見る型です。
何が足りないのかを具体化したいときに向いています。

初心者ならどこから覚えるべきか

初心者が最初に押さえるなら、まずは次の5つがおすすめです。

  • 3C分析
  • SWOT分析
  • PEST分析
  • STP分析
  • ビジネスモデルキャンバス

理由は、外部環境、自社の状況、顧客、市場、事業全体という、戦略の基本論点を広く押さえやすいからです。

そこから、

  • 戦略案に進みたいなら TOWS
  • 強みを深掘りしたいなら VRIO分析
  • 競争構造を見たいなら ファイブフォース分析
  • 成長方向を見たいなら アンゾフの成長マトリクス
  • 資源配分を考えたいなら BCGマトリクス、PPM

へ広げていくと、理解しやすくなります。

目的別に見るとどう使い分ければよいか

ざっくり整理すると、次のように考えると使いやすいです。

  • 外部環境を見る
    3C分析、PEST分析、PESTEL分析、ファイブフォース分析
  • 自社の強みを見る
    SWOT分析、VRIO分析、バリューチェーン分析、7S
  • 戦略案を作る
    TOWS、ドメイン分析、ブルーオーシャン戦略、ERRCグリッド
  • 成長方向を考える
    STP分析、アンゾフの成長マトリクス、事業ライフサイクル
  • 資源配分を考える
    BCGマトリクス、PPM
  • 新規事業を整理する
    ビジネスモデルキャンバス、リーンキャンバス
  • 改善提案の前提を整理する
    As Is / To Be、ギャップ分析、ベンチマーキング

フレームワークを使うときの注意点

注意
フレームワークは便利ですが、埋めること自体が目的になると意味がありません。

よくある失敗は、次のようなものです。

  • 目的に合わないフレームワークを使う
  • きれいに埋めて満足する
  • 分析だけで終わる
  • 複数の型を混ぜすぎて整理できなくなる

大切なのは、今の課題に合った型を選び、意思決定や行動につなげることです。

まとめ

戦略・経営企画で使うフレームワークには、外部環境を見るもの、自社の強みを見るもの、成長方向を考えるもの、事業全体を整理するものなど、さまざまな型があります。共有いただいた一覧でも、これらのフレームワークは目的別に整理されています。

最初は数が多く見えますが、全部を一度に覚える必要はありません。
まずは、

  • 外部環境なら 3C分析、PEST分析
  • 自社整理なら SWOT分析
  • 顧客なら STP分析
  • 事業全体なら ビジネスモデルキャンバス

のように、目的ごとに入口を持つだけでも十分です。

大切なのは、フレームワークを知ることではなく、考えるべき論点を整理し、よりよい判断につなげることです。

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