仕事で何かを考えたり伝えたりするときに、「必要な情報が足りない」「話が具体化しない」と感じることはないでしょうか。
企画、依頼、会議、報告、施策立案などでは、考えるべき項目をひと通り押さえないと、抜け漏れが起きやすくなります。
そんなときに役立つのが、6W2Hです。
6W2Hは、
Who、Whom、What、Why、When、Where、How、How much
の観点で情報を整理するフレームワークです。
5W1Hより少し細かく、特に「誰に向けて」と「どれくらい」という視点まで整理したいときに使いやすい型です。
そこでこの記事では、6W2Hの意味、使い方、具体例、注意点までを、初心者向けにやさしく整理して解説します。
この記事でわかること
- 6W2Hとは何か
- 6W2Hは何に使うのか
- 6W2Hの基本構成
- 6W2Hの使い方
- 6W2Hの具体例
- 5W1Hとの違い
最初から完璧な整理をする必要はありません。まずは「考えるべき項目を抜けなく確認する型だ」とわかれば十分です。
6W2Hとは?
6W2Hとは、物事を整理するときに使う8つの観点です。
- Who
- Whom
- What
- Why
- When
- Where
- How
- How much
もっとやさしく言うと、6W2Hは
誰が、誰に、何を、なぜ、いつ、どこで、どうやって、どれくらい行うのかを整理する型
です。
似た考え方として5W1Hがありますが、6W2Hでは特に
- Whom
誰に向けてか - How much
どれくらいか、いくらかかるか
が加わることで、より実務的に使いやすくなります。
6W2Hを一言でいうと
6W2Hを一言でいうと、考えるべき項目を抜けなく整理するフレームワークです。
6W2Hは、難しい分析をするためではなく、基本情報を整理して実行しやすくするための型です。
6W2Hは何に使うのか
6W2Hは、主に次のような場面で使います。
- 企画の整理
- 業務の依頼内容整理
- 会議の準備
- 報告内容の整理
- 施策立案
- タスクの具体化
たとえば、「キャンペーンを実施する」と言っても、
- 誰が担当するのか
- 誰に向けた施策なのか
- 何を行うのか
- いくらかかるのか
が曖昧だと、実行しにくくなります。
6W2Hを使うと、こうした基本情報を抜けなく整理しやすくなります。
どんな人に向いているか
6W2Hが向いているのは、次のような人です。
- 考えを具体化するのが苦手な人
- 依頼や報告の抜け漏れを減らしたい人
- 企画を実行可能な形にしたい人
- 情報整理の基本を押さえたい人
6W2Hの基本構成
6W2Hは、次の8つの要素で成り立っています。
Who 誰が
その行動や施策の主体は誰かを整理します。
担当者、実施部門、責任者などがここに入ります。
Whom 誰に
誰に向けたものなのかを整理します。
顧客、社内メンバー、特定の部署、見込み客などがここに入ります。
What 何を
何をするのか、何を対象にするのかを整理します。
施策、商品、依頼内容、課題テーマなどがここに入ります。
Why なぜ
なぜそれを行うのか、目的は何かを整理します。
背景や狙いを明確にします。
When いつ
いつ行うのか、期限やタイミングを整理します。
Where どこで
どこで行うのか、場所やチャネルを整理します。
店舗、会議室、オンライン、SNS、Webサイトなどがここに入ります。
How どうやって
どの方法で行うのか、進め方や手段を整理します。
How much どれくらい
どれくらいの予算、数量、工数、目標数値なのかを整理します。
6W2Hの使い方
ここからは、6W2Hの基本的な使い方を順番に見ていきます。
最初は難しく考えず、「必要な項目を順番に埋める」ところから始めれば大丈夫です。
手順1 テーマを決める
まずは、何について整理するのかを決めます。
企画、依頼、改善策、イベント、会議など、対象をはっきりさせます。
手順2 8つの項目を書き出す
6W2Hの8項目を並べて書き出します。
この段階で整理の型を作ります。
手順3 それぞれを埋める
テーマに合わせて、各項目を具体的に埋めていきます。
曖昧な部分があれば、それが詰めるべき論点です。
手順4 抜け漏れを確認する
項目が埋まっていないところや、抽象的すぎるところがないか確認します。
手順5 実行や共有に使う
最後に、企画書、会議資料、依頼文、行動計画などに落とします。
- テーマを決める
- 8つの項目を書き出す
- それぞれを埋める
- 抜け漏れを確認する
- 実行や共有に使う
6W2Hは、言葉を増やすためではなく、行動に必要な情報をそろえることが大切です。
6W2Hの具体例
ここでは、「新商品の販促キャンペーンを企画する」を例に、考え方を簡単に見てみます。
例:新商品の販促キャンペーン
前提として、新商品の販促キャンペーンを企画するとします。
- Who
マーケティング担当チーム - Whom
既存顧客と新規見込み客 - What
新商品の購入促進キャンペーン - Why
発売初月の認知拡大と初回購入数の確保 - When
来月1日から月末まで - Where
公式サイト、メール、SNS、店頭 - How
限定クーポン配布、紹介投稿、特設ページ公開 - How much
予算30万円、初月販売目標500件
このように整理すると、企画の全体像がかなり具体的になります。
別の例:社内会議を設定する
- Who
プロジェクト責任者 - Whom
関係部署メンバー - What
月次進捗確認会議 - Why
課題共有と次月の優先事項確認 - When
毎月最終金曜日 15時 - Where
会議室A またはオンライン - How
進捗資料を事前配布し、30分で確認する - How much
30分、参加者8名
このように、会議運営でも使えます。
具体例でわかるポイント
- 抽象的な話を具体化しやすい
- 実行しやすい形にしやすい
- 抜け漏れを見つけやすい
6W2Hを使うメリット
6W2Hを使うメリットは、主に次の通りです。
- 情報を整理しやすい
- 抜け漏れを減らしやすい
- 企画や依頼を具体化しやすい
- 共有しやすい形にしやすい
たとえば、良いアイデアがあっても、誰がいつ何をするかが曖昧だと動きにくくなります。
6W2Hを使うと、実行に近いレベルまで整理しやすくなります。
6W2Hを使うときの注意点
注意
6W2Hは便利ですが、項目を埋めるだけで満足すると弱くなります。
よくある失敗は、次のようなものです。
- 形式的に埋めるだけになる
- Why が弱い
- How と How much が曖昧
- 実際の行動につながらない
特に初心者は、「全部埋めればOK」と思いがちですが、そうではありません。大切なのは、実際に動けるレベルまで具体化することです。
5W1Hとの違い
6W2Hとよく比較されるのが、5W1Hです。
- 6W2H → 誰が、誰に、何を、なぜ、いつ、どこで、どうやって、どれくらい
- 5W1H → 誰が、何を、なぜ、いつ、どこで、どうやって
つまり、6W2Hは対象相手と量・予算まで含めて整理する点が特徴です。
どう使い分ければよいか
ざっくり整理したいなら5W1Hでも十分です。
一方で、企画や施策をより実務的に落としたいときには、6W2Hのほうが使いやすいです。
SCQとの違い
6W2Hは、SCQとも役割が異なります。
- 6W2H → 実行や共有に必要な情報を整理する型
- SCQ → 背景、複雑化、問いを整理する型
この違いを理解しておくと、実務で迷いにくくなります。
6W2Hは、具体化と実行整理に向いています。
一方、SCQは、問題提起の整理に向いています。
6W2Hはどんな場面で使うと効果的か
特に6W2Hが効果を発揮しやすいのは、次のような場面です。
- 企画を具体化したいとき
- 会議や依頼の抜け漏れを減らしたいとき
- 施策を実行可能な形にしたいとき
- 情報整理の基本を押さえたいとき
逆に、原因を深く掘りたいときにはWhy-Why分析、論点を階層的に整理したいときにはイシューツリーやロジックツリーのほうが使いやすいことがあります。
そのため、6W2Hは万能ではなく、実行や共有に必要な情報を具体的に整理したい場面で使うのが最も効果的です。
まとめ
6W2Hとは、Who、Whom、What、Why、When、Where、How、How muchの8つで情報を整理するフレームワークです。
企画、依頼、会議、報告、施策立案など幅広い場面で使いやすく、特に「話が具体化しない」ときの入口として役立ちます。
最初は難しく見えるかもしれませんが、まずは
- 誰が
- 誰に
- 何を
- なぜ
- いつ
- どこで
- どうやって
- どれくらい
を順番に確認するだけでも十分です。
大切なのは、きれいに埋めることではなく、実際に動ける情報へ整理することです。
次に読みたい関連記事
このテーマを理解したら、近い役割の型も一緒に押さえておくと、実務で使いやすくなります。