何か新しいことを考えたいときに、「アイデアが広がらない」「考えが1方向に偏ってしまう」と感じることはないでしょうか。
発想を広げたいのに、1つ思いつくとその周辺だけを考えてしまい、全体が広がりにくいことがあります。
そんなときに役立つのが、マンダラートです。
マンダラートは、
中心テーマを起点に、周囲へ発想を広げていく
フレームワークです。
目標設定、課題整理、アイデア出し、自己成長のテーマ整理などで使いやすい型です。
そこでこの記事では、マンダラートの意味、使い方、具体例、注意点までを、初心者向けにやさしく整理して解説します。
この記事でわかること
- マンダラートとは何か
- マンダラートは何に使うのか
- マンダラートの基本的な考え方
- マンダラートの使い方
- マンダラートの具体例
- KJ法との違い
最初から9マスや81マスを全部埋める必要はありません。まずは「中心から発想を広げる型だ」とわかれば十分です。
マンダラートとは?
マンダラートとは、1つの中心テーマを置き、その周囲に関連する要素を書き出して発想を広げていく考え方です。
もっとやさしく言うと、マンダラートは
真ん中に考えたいことを置いて、そこから周囲にアイデアを広げていく型
です。
一般的には3×3の9マスで使われることが多く、中央にテーマを書き、その周囲8マスに関連項目を書きます。
さらに、その8つを新しい中心テーマとして広げると、より大きな発想整理にも使えます。
マンダラートを一言でいうと
マンダラートを一言でいうと、中心から発想を広げるフレームワークです。
マンダラートは、思いつきを並べるだけでなく、発想を多方向に広げるための型です。
マンダラートは何に使うのか
マンダラートは、主に次のような場面で使います。
- アイデア出し
- 目標設定
- 課題整理
- 自己成長テーマの整理
- 企画の広がりづくり
- 発想の偏り防止
たとえば、「売上を伸ばしたい」と考えるときでも、そのままだと発想が狭くなりがちです。
ですがマンダラートを使うと、
- 新規顧客
- リピート
- 客単価
- 商品改善
- 接客
- 発信
- 紹介
- 体験価値
のように、多方向に視点を広げやすくなります。
どんな人に向いているか
マンダラートが向いているのは、次のような人です。
- アイデアが広がりにくい人
- 発想が偏りやすい人
- 目標を分解したい人
- 企画の切り口を増やしたい人
マンダラートの基本的な考え方
マンダラートでは、まず中心にテーマを置きます。
そのうえで、周囲8マスに関連する要素を書いていきます。
ここで大切なのは、
正解を探すより、広げることを優先する
ことです。
たとえば中心テーマが「業務改善」なら、その周囲には
- 会議
- 情報共有
- 役割分担
- ツール
- マニュアル
- 教育
- 進捗管理
- コミュニケーション
のような切り口が考えられます。
このように、1つのテーマを多方面に広げられるのが特徴です。
マンダラートの使い方
ここからは、マンダラートの基本的な使い方を順番に見ていきます。
最初は難しく考えず、「真ん中にテーマを書いて、周囲に8つの関連項目を書く」ところから始めれば大丈夫です。
手順1 中心テーマを決める
まずは、考えたいテーマを中央に置きます。
目標、課題、企画テーマなど、1つに絞ると使いやすいです。
手順2 周囲8マスに関連項目を書く
次に、そのテーマに関係する要素、視点、切り口を周囲に書いていきます。
この段階では、広げることを優先します。
手順3 必要なら1マスずつ深掘りする
周囲に書いた8項目の中から重要なものを選び、それを新しい中心テーマとしてさらに広げます。
手順4 全体を見直す
書き終えたら、偏りがないか、特に重要な項目はどれかを見ます。
手順5 行動や計画につなげる
最後に、出てきた項目を優先順位づけしたり、実行計画に落としたりします。
- 中心テーマを決める
- 周囲8マスに関連項目を書く
- 必要なら1マスずつ深掘りする
- 全体を見直す
- 行動や計画につなげる
マンダラートは、全部埋めることではなく、発想を広げて次の行動につなげることが大切です。
マンダラートの具体例
ここでは、「新商品のアイデアを広げる」を例に、考え方を簡単に見てみます。
例:新商品のアイデアを広げる
前提として、新商品の企画テーマを考えるとします。
中央には「新商品の方向性」と書きます。
周囲8マスには、たとえば次のような要素を書けます。
- ターゲット
- 価格帯
- 利便性
- デザイン
- 継続利用
- 季節性
- 販売チャネル
- 口コミ性
この時点で、発想の広がりが見えてきます。
さらに「ターゲット」を深掘りするなら、
- 学生
- 新社会人
- 子育て世帯
- 高齢者
- 趣味層
- 初心者
- 忙しい人
- コスパ重視層
のように展開できます。
こうすると、最初はぼんやりしていた企画テーマが、かなり具体的になっていきます。
別の例:自己成長テーマを整理する
中央に「仕事力を高める」と置き、周囲に
- 知識
- 伝え方
- 時間管理
- 健康
- 人間関係
- 振り返り
- 学習習慣
- 実践経験
と書くことで、成長テーマの全体像を整理できます。
具体例でわかるポイント
- 発想が1方向に偏りにくい
- テーマを多面的に見やすい
- 目標や企画を具体化しやすい
マンダラートを使うメリット
マンダラートを使うメリットは、主に次の通りです。
- 発想を広げやすい
- 1つのテーマを多面的に見やすい
- 目標や課題を分解しやすい
- 何を考えるべきか見えやすい
たとえば、頭の中だけで考えると、同じ方向のアイデアばかり出ることがあります。
マンダラートを使うと、視点を強制的に広げやすくなります。
マンダラートを使うときの注意点
注意
マンダラートは便利ですが、埋めること自体が目的になると弱くなります。
よくある失敗は、次のようなものです。
- 無理に全マスを埋めようとする
- 似た内容ばかり書く
- 書いて終わる
- 行動につながらない
特に初心者は、「全部のマスを埋めないと失敗」と思いがちですが、そうではありません。大切なのは、発想を広げて、使える視点を得ることです。
KJ法との違い
マンダラートとよく比較されるのが、KJ法です。
- マンダラート → 中心テーマから発想を広げる型
- KJ法 → 出てきた意見や情報を整理・統合する型
つまり、マンダラートは発想の展開に向いており、KJ法は発想後の整理に向いています。
どう使い分ければよいか
新しい切り口を増やしたいならマンダラートが使いやすいです。
一方で、たくさん出た意見や情報をまとめたいならKJ法のほうが向いています。
ブレーンストーミングとの違い
マンダラートは、ブレーンストーミングとも役割が異なります。
- マンダラート → 枠を使って発想を広げる型
- ブレーンストーミング → 制約を少なくして発想をたくさん出す型
この違いを理解しておくと、実務で迷いにくくなります。
マンダラートは、発想の切り口を広げるのに向いています。
一方、ブレーンストーミングは、量を出すのに向いています。
マンダラートはどんな場面で使うと効果的か
特にマンダラートが効果を発揮しやすいのは、次のような場面です。
- アイデアが広がらないとき
- 目標を分解したいとき
- 企画テーマを具体化したいとき
- 自己成長テーマを整理したいとき
逆に、出た意見を整理したいときにはKJ法、比較と優先順位づけをしたいときには二軸マトリクスのほうが使いやすいことがあります。
そのため、マンダラートは万能ではなく、中心テーマから発想を広げたい場面で使うのが最も効果的です。
まとめ
マンダラートとは、中心テーマを起点に、周囲へ発想を広げていくフレームワークです。
アイデア出し、目標設定、企画整理、自己成長テーマの整理など幅広い場面で使いやすく、特に「考えが広がらない」ときの入口として役立ちます。
最初は難しく見えるかもしれませんが、まずは
- 真ん中にテーマを書く
- 周囲に関連項目を書く
- 必要なら深掘りする
の3つを意識するだけでも十分です。
大切なのは、全部埋めることではなく、発想を広げて次の行動につながる視点を得ることです。
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