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コミュニケーション・会議・文章整理で使うフレームワークまとめ|初心者向けに種類・使い方・選び方をわかりやすく解説

仕事では、考える力だけでなく、伝える力、聞く力、整理する力が必要です。

どれだけよいアイデアを持っていても、相手に伝わらなければ実行されません。会議でよい議論ができても、決定事項や宿題が整理されなければ、次の行動につながりません。経験や成果があっても、うまく説明できなければ、評価や信頼につながりにくくなります。

そこで役立つのが、コミュニケーション・会議・文章整理で使うフレームワークです。

このカテゴリのフレームワークには、PREP法、SDS法、DESC法、SBI、STAR、ホールパート法、議事録フレーム、1枚企画書フレーム、エレベーターピッチがあります。

それぞれ目的が異なります。結論をわかりやすく伝えるもの、説明を整理するもの、言いにくいことを伝えるもの、フィードバックするもの、経験を整理するもの、会議結果を残すもの、企画を短く伝えるものなどがあります。

初心者は、すべてを一度に覚える必要はありません。まずは、自分が困っている場面に合わせて、使いやすいフレームワークを1つ選ぶことが大切です。

目次

この記事でわかること

・このカテゴリで使うフレームワークの全体像
・各フレームワークの基本的な意味
・目的別の使い分け
・初心者が最初に学ぶべき順番
・複数のフレームワークを組み合わせる考え方
・実務で使うときの注意点

コミュニケーション・会議・文章整理で使うフレームワークとは?

コミュニケーション・会議・文章整理で使うフレームワークとは、仕事上の情報伝達や対話、会議運営、文章作成、提案、フィードバックをわかりやすく整理するための型です。

仕事では、次のような場面が頻繁にあります。

・上司に報告する
・会議で意見を述べる
・メールやチャットで依頼する
・相手に言いにくいことを伝える
・部下や後輩にフィードバックする
・自分の経験や成果を説明する
・プレゼンや研修で内容を説明する
・会議の決定事項を整理する
・企画や提案を短時間で伝える

これらはすべて、情報をどう整理し、どの順番で伝えるかが重要です。

フレームワークを使う意味は、伝え方を毎回ゼロから考えなくてよくなることです。型があることで、話や文章の抜け漏れが減り、相手に伝わりやすくなります。

特に初心者にとっては、「何から話せばよいか」「どこまで説明すればよいか」「どう書けばよいか」が明確になるため、仕事のコミュニケーションに自信を持ちやすくなります。

コミュニケーション・会議・文章整理フレームワークは何に使うのか

このカテゴリのフレームワークは、主に「伝える」「整理する」「行動につなげる」ために使います。

具体的には、次のような用途があります。

・報告や提案をわかりやすくする
・説明や研修の流れを整理する
・言いにくいことを相手に配慮して伝える
・フィードバックを具体的にする
・面接や評価面談で経験を説明する
・会議の決定事項や宿題を整理する
・企画書や提案資料の要点をまとめる
・短時間で提案の価値を伝える
・メール、チャット、プレゼン、ブログ記事の構成を整える

このカテゴリのフレームワークは、業種や職種を問わず使えます。営業、人事、企画、研究開発、情報システム、総務、品質保証、教育担当、管理職、若手社員など、幅広い人に役立ちます。

どんな人に向いているか

コミュニケーション・会議・文章整理のフレームワークは、次のような人に向いています。

・説明が長くなりがちな人
・上司から「結論から言って」と言われたことがある人
・会議で発言するのが苦手な人
・メールや資料の構成に悩む人
・部下や後輩へのフィードバックに悩む人
・言いにくいことをうまく伝えたい人
・会議後に何が決まったかわからなくなりやすい人
・企画や提案を短くわかりやすく伝えたい人
・面接や評価面談で自分の経験を説明したい人
・研修や教材、ブログ記事をわかりやすく作りたい人

特に、仕事の経験が浅い人ほど、フレームワークの効果を感じやすいです。型を使うことで、説明や文章の迷いが減るからです。

一方で、管理職やベテランにも有効です。部下育成、会議運営、経営層への報告、部門間調整など、責任が大きくなるほど、わかりやすく伝える力が重要になるためです。

コミュニケーション・会議・文章整理フレームワークの全体像

このカテゴリのフレームワークは、目的別に整理すると理解しやすくなります。

・結論をわかりやすく伝えるもの
PREP法

・情報を順序立てて説明するもの
SDS法、ホールパート法

・相手に配慮しながら要望を伝えるもの
DESC法

・フィードバックや育成に使うもの
SBI

・経験や実績を説明するもの
STAR

・会議結果を整理するもの
議事録フレーム

・企画や提案を資料として整理するもの
1枚企画書フレーム

・短時間で提案価値を伝えるもの
エレベーターピッチ

このように見ると、それぞれの役割が異なることがわかります。

たとえば、上司に業務改善を提案するなら、まず1枚企画書フレームで内容を整理し、口頭ではPREP法やエレベーターピッチを使えます。会議後には議事録フレームで決定事項と宿題を残します。

フレームワークは単独でも使えますが、実務では組み合わせて使うことで効果が高まります。

目的別に選ぶコミュニケーション・会議・文章整理フレームワーク

結論からわかりやすく伝えたい場合

結論からわかりやすく伝えたい場合は、PREP法が向いています。

PREP法は、結論、理由、具体例、再結論の順で伝えるフレームワークです。上司への報告、会議での発言、メール、提案、ブログ記事などに使えます。

「結局何が言いたいのかわからない」と言われやすい人は、まずPREP法から学ぶとよいでしょう。

内容を順序立てて説明したい場合

説明や研修、資料作成では、SDS法やホールパート法が向いています。

SDS法は、概要、詳細、まとめの順で説明する型です。情報共有や解説記事、研修資料に使いやすいです。

ホールパート法は、全体、部分、全体の順で説明する型です。複数の要素を持つ内容、たとえば研修構成、業務プロセス、企画の全体像などを説明する場面で有効です。

言いにくいことを相手に配慮して伝えたい場合

相手に要望や改善点を伝える場合は、DESC法が向いています。

DESC法は、事実、気持ち、要望、選択肢の順で伝えるフレームワークです。相手を責めずに、自分の考えや依頼を伝えやすくなります。

上司への相談、同僚への依頼、部下への改善依頼、取引先への条件調整などに使えます。

フィードバックを具体的にしたい場合

部下や後輩にフィードバックする場合は、SBIが向いています。

SBIは、状況、行動、影響の順で伝えるフレームワークです。相手の人格ではなく、具体的な行動に焦点を当てられるため、受け止めやすいフィードバックになります。

1on1、評価面談、会議後の振り返り、人材育成などに使いやすいです。

自分の経験や成果を説明したい場合

面接、評価面談、職務経歴書、昇格面談では、STARが向いています。

STARは、状況、課題、行動、結果の順で経験を整理するフレームワークです。自分がどのような状況で、何を求められ、どのような行動を取り、どのような成果を出したのかを説明できます。

自己PRや成果報告が苦手な人におすすめです。

会議の結果を整理したい場合

会議後の整理には、議事録フレームが向いています。

議事録フレームは、目的、論点、決定事項、宿題、担当者、期限などを整理する型です。会議を「話して終わり」にせず、次の行動につなげられます。

プロジェクト会議、商品企画会議、部門間調整、顧客打ち合わせなどに有効です。

企画や提案を資料としてまとめたい場合

企画や提案を1枚で整理したい場合は、1枚企画書フレームが向いています。

背景、課題、提案、効果、スケジュール、判断事項などを1枚にまとめることで、上司や関係者が短時間で判断しやすくなります。

新規施策、業務改善、社内研修、商品企画、営業提案、システム導入などに使えます。

短時間で相手の関心を引きたい場合

短時間で提案の価値を伝えたい場合は、エレベーターピッチが向いています。

相手の課題、提案内容、価値、次の行動を短く伝え、詳細説明や次回相談につなげます。上司への相談、営業、経営層への説明、自己紹介などに効果的です。

代表的なフレームワークの概要

PREP法

PREP法は、結論、理由、具体例、再結論の順で伝えるフレームワークです。

上司への報告や会議での発言、メール、提案、ブログ記事などで使いやすい型です。最初に結論を示すため、相手が話の方向性を理解しやすくなります。

初心者は、まず「結論は何か」を一文で書くところから始めると使いやすいです。

SDS法

SDS法は、概要、詳細、まとめの順で説明するフレームワークです。

研修、プレゼン、社内資料、報告書、解説記事など、内容を順序立てて説明したい場面に向いています。最初に概要を示すことで、相手が全体像をつかみやすくなります。

説明が長くなりがちな人におすすめです。

DESC法

DESC法は、事実、気持ち、要望、選択肢の順で伝えるフレームワークです。

言いにくいことを相手に配慮して伝える場面に向いています。上司への相談、同僚への依頼、部下への改善依頼、取引先との調整などで使えます。

相手を責めず、建設的に話し合いたいときに有効です。

SBI

SBIは、状況、行動、影響の順でフィードバックを伝えるフレームワークです。

部下や後輩へのフィードバック、1on1、評価面談、会議後の振り返りなどに使えます。相手の人格ではなく、具体的な行動に焦点を当てるため、受け止めやすいフィードバックになります。

良い行動をほめる場面にも使えます。

STAR

STARは、状況、課題、行動、結果の順で経験や実績を整理するフレームワークです。

面接、職務経歴書、評価面談、昇格面談、プロジェクト報告などで役立ちます。自分が何をしたのか、どのような成果につながったのかを具体的に説明できます。

自己PRや成果説明が苦手な人におすすめです。

ホールパート法

ホールパート法は、全体、部分、全体の順で説明するフレームワークです。

研修構成、業務プロセス、企画全体、商品特徴など、複数の要素を持つ内容を説明するときに向いています。最初に全体像を示してから細部に入るため、聞き手が迷いにくくなります。

初心者向けの説明や教材作成にも使いやすい型です。

議事録フレーム

議事録フレームは、会議の目的、論点、決定事項、宿題、担当者、期限などを整理するフレームワークです。

会議を実行につなげるために使います。発言をすべて書くのではなく、何が決まり、誰が、いつまでに、何をするのかを明確にすることが重要です。

プロジェクト会議や部門間調整に欠かせない型です。

1枚企画書フレーム

1枚企画書フレームは、背景、課題、提案、効果、スケジュール、判断事項などを1枚に整理するフレームワークです。

企画や提案を短時間で判断してもらうために使います。新規施策、業務改善、研修企画、商品企画、システム導入などに向いています。

詳細資料を作る前のたたき台としても便利です。

エレベーターピッチ

エレベーターピッチは、短時間で提案やアイデアの価値を伝えるフレームワークです。

相手の課題、提案内容、価値、次の行動を短く整理します。営業、上司への相談、経営層への説明、自己紹介、新規事業提案などで使えます。

相手に「もっと詳しく聞きたい」と思ってもらう入口として有効です。

初心者はどの順番で学べばよいか

初心者が学ぶなら、まずPREP法から始めるのがおすすめです。

PREP法は、報告、メール、会議発言、提案、文章作成など、幅広い場面で使えます。「結論から伝える」という基本が身につくため、仕事のコミュニケーション全体が改善しやすくなります。

次に学びたいのは、SDS法です。PREP法が主張に向いているのに対し、SDS法は説明に向いています。概要、詳細、まとめの流れを覚えると、資料作成や研修、ブログ記事にも使いやすくなります。

その次に、議事録フレームを学ぶとよいでしょう。会議後に決定事項や宿題を整理できるようになると、実務での信頼が高まります。

その後、必要に応じてDESC法、SBI、STAR、ホールパート法、1枚企画書フレーム、エレベーターピッチを学ぶと効果的です。

学習順の例は、次のとおりです。

・1番目:PREP法
・2番目:SDS法
・3番目:議事録フレーム
・4番目:DESC法
・5番目:SBI
・6番目:STAR
・7番目:ホールパート法
・8番目:1枚企画書フレーム
・9番目:エレベーターピッチ

ただし、現在の悩みによって優先順位は変わります。会議で困っているなら議事録フレーム、面接や評価面談で困っているならSTAR、提案が通らないなら1枚企画書フレームやエレベーターピッチから学ぶのもよいでしょう。

フレームワークを組み合わせて使う実務パターン

パターン1 業務改善を上司に提案する場合

業務改善を提案する場合は、1枚企画書フレーム、PREP法、議事録フレームを組み合わせると効果的です。

まず、1枚企画書フレームで、背景、課題、提案、効果、スケジュール、判断事項を整理します。これにより、提案内容の抜け漏れを減らせます。

次に、上司へ説明するときはPREP法を使います。「この作業は自動化すべきです。理由は、作業時間とミスが多いからです。現在、毎月5時間かかっています。したがって、テンプレート化を進めたいです」という流れです。

会議後には、議事録フレームで決定事項、宿題、担当者、期限を整理します。

この組み合わせにより、提案、判断、実行までがつながりやすくなります。

パターン2 部下や後輩を育成する場合

部下や後輩を育成する場合は、SBI、DESC法、STARを組み合わせると効果的です。

まず、良い行動や改善点を伝えるときはSBIを使います。特定の状況、行動、影響を伝えることで、相手が受け止めやすくなります。

もし改善依頼や具体的な要望まで伝える必要がある場合は、DESC法を使います。事実、自分の考え、具体的な要望、選択肢を整理して伝えられます。

さらに、評価面談や振り返りでは、本人にSTARで経験を整理してもらうと効果的です。自分の行動と成果を言語化できるため、成長実感につながります。

パターン3 研修やプレゼン資料を作る場合

研修やプレゼン資料を作る場合は、ホールパート法、SDS法、PREP法を組み合わせるとわかりやすくなります。

まず、ホールパート法で全体構成を作ります。「この研修は、基礎知識、ケーススタディ、振り返りの3部構成です」というように、全体像を示します。

次に、各章の説明にはSDS法を使います。概要、詳細、まとめの流れにすると、受講者が理解しやすくなります。

さらに、重要な主張や注意点を伝える場面ではPREP法を使います。結論、理由、具体例、再結論の順で伝えると、説得力が高まります。

パターン4 新規事業アイデアを紹介する場合

新規事業や新サービスのアイデアを紹介する場合は、エレベーターピッチ、1枚企画書フレーム、PREP法を組み合わせると効果的です。

最初の会話では、エレベーターピッチで短く価値を伝えます。相手に興味を持ってもらったら、1枚企画書フレームで背景、課題、提案、効果、スケジュールを示します。

そのうえで、会議や質疑応答ではPREP法を使って、要点を結論から説明します。

この流れにすると、短時間の関心喚起から、具体的な検討へ進めやすくなります。

実務で使うときの注意点

コミュニケーション・会議・文章整理のフレームワークを使うときは、型に当てはめること自体が目的にならないように注意が必要です。

フレームワークは、相手に伝わりやすくするための道具です。相手の状況や目的に合わない使い方をすると、かえって不自然になります。

よくある失敗例は、次のとおりです。

・どんな場面でも同じ型を使おうとする
・相手の関心を考えずに説明する
・結論だけを急ぎすぎて、相手の感情を無視する
・情報を削りすぎて判断材料が不足する
・逆に情報を詰め込みすぎてわかりにくくなる
・会議で決定事項や担当者を確認しない
・フィードバックで人格評価になってしまう
・企画書で背景や効果が弱いまま提案してしまう

特に大切なのは、目的に合ったフレームワークを選ぶことです。

結論を伝えたいならPREP法、説明したいならSDS法、言いにくいことを伝えたいならDESC法、フィードバックしたいならSBI、経験を説明したいならSTAR、会議結果を整理したいなら議事録フレーム、企画をまとめたいなら1枚企画書フレーム、短く関心を引きたいならエレベーターピッチを使います。

また、実務ではフレームワークをそのまま表に出す必要はありません。相手に「これはPREP法です」と説明する必要もありません。自分の頭の中で整理するために使い、自然な言葉で伝えることが大切です。

まとめ

コミュニケーション・会議・文章整理で使うフレームワークは、仕事の伝え方を整えるための実践的な道具です。

PREP法は結論をわかりやすく伝える型、SDS法は説明を整理する型、DESC法は相手に配慮して要望を伝える型、SBIはフィードバックを具体的にする型、STARは経験や実績を説明する型です。

ホールパート法は全体像と部分を整理する型、議事録フレームは会議結果を行動につなげる型、1枚企画書フレームは企画を短く整理する型、エレベーターピッチは短時間で提案価値を伝える型です。

初心者は、まずPREP法から始めるとよいでしょう。そのうえで、自分が困っている場面に合わせて、必要なフレームワークを1つずつ使ってみるのがおすすめです。

次の報告、会議、メール、提案、フィードバックの場面で、まず1つだけフレームワークを選んで試してみましょう。

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まず個別に学びたい方へ

結論からわかりやすく伝えたい方へ
PREP法とは?初心者向けに意味・使い方・具体例をやさしく解説

説明や研修資料を整理したい方へ
SDS法とは?初心者向けに意味・使い方・具体例をやさしく解説

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DESC法とは?初心者向けに意味・使い方・具体例をやさしく解説

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SBIとは?初心者向けに意味・使い方・具体例をやさしく解説

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STARとは?初心者向けに意味・使い方・具体例をやさしく解説

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ホールパート法とは?初心者向けに意味・使い方・具体例をやさしく解説

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