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議事録フレームとは?初心者向けに意味・使い方・具体例をやさしく解説

会議が終わったあとに、「結局、何が決まったのか」「誰が何をするのか」「次回までに何を準備すればよいのか」が曖昧になってしまうことはありませんか。

仕事では、会議そのものよりも、会議後に何が実行されるかが重要です。どれだけ活発に議論しても、決定事項や宿題が整理されていなければ、次の行動につながりません。

そこで役立つのが議事録フレームです。

議事録フレームは、会議の内容を「目的、論点、決定事項、宿題、期限」などの項目で整理するためのフレームワークです。単なる発言メモではなく、会議の結果を行動につなげるために使います。

初心者が議事録を書くと、発言をすべて書き取ろうとしてしまいがちです。しかし、実務で重要なのは、会議の流れを細かく記録することではなく、後から見て「何が決まり、誰が、いつまでに、何をするのか」がわかることです。

議事録フレームを使えば、会議の記録が整理され、関係者への共有やタスク管理がしやすくなります。

目次

この記事でわかること

・議事録フレームとは何か
・議事録フレームは何に使うのか
・議事録フレームの基本的な考え方
・議事録フレームの使い方
・議事録フレームの具体例
・関連フレームワークとの違い

最初から完璧に使いこなす必要はありません。まずは「議事録フレームは会議の結果を次の行動につなげるための型だ」とつかめれば十分です。

議事録フレームとは?

議事録フレームとは、会議の内容をわかりやすく整理し、決定事項や宿題を明確にするためのフレームワークです。

基本的には、次のような項目で構成されます。

・会議の目的
・参加者
・論点
・主な意見
・決定事項
・宿題、アクションアイテム
・担当者
・期限
・次回確認事項

議事録というと、「誰が何を発言したか」を細かく記録するものと思われがちです。もちろん、発言内容が重要な会議もあります。しかし、多くのビジネス会議では、発言録よりも「結果の整理」が重要です。

たとえば、商品企画会議であれば、何を検討し、どの案を採用し、誰が次の調査を行い、いつまでに結果を出すのかが重要です。議論の途中で出たすべての発言を残しても、次の行動が曖昧では意味がありません。

初心者向けに言い換えると、議事録フレームは「会議で決まったことと、次にやることを整理する型」です。

一言でいうと、議事録フレームは会議の内容を実行につなげるためのフレームワークです。

議事録フレームは何に使うのか

議事録フレームは、会議の結果を整理し、関係者に共有するために使います。

会議では、多くの発言や意見が出ます。そのままでは、重要な情報が埋もれてしまいます。議事録フレームを使うことで、会議の目的、論点、決定事項、宿題を整理し、次の行動につなげやすくなります。

議事録フレームは、次のような用途で使えます。

・会議の決定事項を記録する
・誰が何をするのかを明確にする
・タスクの期限を整理する
・会議に参加できなかった人へ共有する
・関係者間の認識違いを防ぐ
・次回会議の確認事項を残す
・プロジェクトの進捗を管理する
・後から経緯を確認できるようにする

議事録フレームは、会議を「話して終わり」にしないための道具です。特に、複数部署が関わる会議や、プロジェクト会議では非常に重要です。

どんな人に向いているか

議事録フレームは、特に次のような人に向いています。

・会議の記録を任される新人や若手社員
・会議後に何が決まったかわからなくなりやすい人
・プロジェクトの進捗管理を担当する人
・チーム内の情報共有を改善したい人
・会議を効率化したい管理職やリーダー
・複数部署との調整が多い人
・タスクの抜け漏れを減らしたい人
・会議後のフォローを確実にしたい人
・リモート会議やオンライン会議が多い人

議事録フレームは、議事録担当者だけでなく、会議を主催する人にも役立ちます。会議前からこのフレームを意識すると、会議の目的や論点を整理しやすくなるからです。

議事録フレームの基本的な考え方

議事録フレームの基本は、「会議の結果を行動に変える」ことです。

会議の目的は、単に話し合うことではありません。情報共有、意思決定、課題解決、合意形成、役割分担など、何らかの目的があります。

議事録フレームでは、まず会議の目的を明確にします。目的が曖昧だと、何を記録すべきかも曖昧になります。

次に、論点を整理します。論点とは、会議で話し合うべきテーマや判断すべきポイントです。論点が整理されていると、議事録も読みやすくなります。

そして、決定事項を明確にします。決定事項は、「会議の成果」です。誰が見ても同じ意味に受け取れるように書く必要があります。

最後に、宿題、担当者、期限を整理します。これがないと、会議後の行動が止まります。

議事録フレームでは、次の考え方が重要です。

・すべての発言を書くのではなく、要点を書く
・決まったことと、まだ決まっていないことを分ける
・誰が何をするのかを明確にする
・期限を必ず書く
・次回確認する内容を残す
・後から読んだ人が行動できるようにする

議事録は、文章の美しさよりも、実務で使えることが大切です。

議事録フレームの使い方

手順1 会議の基本情報を書く

まず、会議の基本情報を書きます。

基本情報には、次のような項目があります。

・会議名
・日時
・場所、オンライン会議URL
・参加者
・欠席者
・作成者
・会議の目的

基本情報は地味ですが、後から確認するときに重要です。特に、複数の会議が並行しているプロジェクトでは、いつの会議で何が決まったのかを追えるようにする必要があります。

手順2 会議の目的を明確にする

次に、会議の目的を書きます。

目的は、できるだけ具体的にします。

たとえば、次のような形です。

・新商品の発売スケジュールを確認する
・次回キャンペーンの実施可否を決定する
・システム導入に向けた課題を整理する
・研修プログラムの改善方針を決める
・顧客クレームへの対応方針を合意する

「情報共有のため」だけでは、やや曖昧です。何を共有し、共有した結果どうしたいのかまで意識すると、会議の記録が実務に使いやすくなります。

手順3 論点ごとに内容を整理する

次に、会議で話し合った内容を論点ごとに整理します。

議事録は、時系列で書くよりも、論点ごとに整理した方が読みやすい場合が多いです。

たとえば、商品企画会議なら、次のように論点を分けられます。

・ターゲット顧客
・訴求ポイント
・価格設定
・販売チャネル
・発売スケジュール

それぞれの論点について、主な意見や確認事項を簡潔に書きます。すべての発言を細かく書く必要はありません。会議後に判断や行動に必要な情報を残すことが大切です。

手順4 決定事項を明確に書く

次に、決定事項を書きます。

決定事項は、議事録の中でも特に重要です。曖昧な表現を避け、誰が読んでも同じ意味になるように書きます。

たとえば、次のように書きます。

・次回キャンペーンはA案で進める
・発売日は10月1日を前提に準備する
・営業資料はマーケティング部が初稿を作成する
・研修内容にはケーススタディを追加する
・システム導入は第2四半期以降に再検討する

「おおむね了承」「前向きに検討」などは、実務上は曖昧になりやすい表現です。決定したのか、検討中なのかを明確に分けましょう。

手順5 宿題、担当者、期限を書く

最後に、宿題、担当者、期限を書きます。

ここが議事録フレームの最重要ポイントです。会議後の行動は、担当者と期限が明確でなければ進みにくくなります。

たとえば、次のように書きます。

・営業部:主要顧客3社へのヒアリングを実施する。期限は5月10日
・企画部:A案の費用試算を作成する。期限は5月12日
・情報システム部:既存システムとの連携可否を確認する。期限は5月15日
・知的財産部:関連特許の簡易調査を実施する。期限は5月17日

宿題は、「何をするか」「誰がするか」「いつまでにするか」の3点を必ずセットにします。

議事録フレームの具体例

例 商品企画会議の場合

商品企画会議の議事録を、議事録フレームで整理してみます。

会議名:
新商品A 企画検討会議

目的:
新商品Aのターゲット顧客、訴求ポイント、次回までの確認事項を整理する。

論点1 ターゲット顧客:
主なターゲットは、既存顧客の中でも業務効率化に課題を持つ中小企業とする方向で合意。大企業向けには、導入サポート体制の強化が必要との意見あり。

論点2 訴求ポイント:
価格の安さよりも、導入のしやすさとサポート体制を前面に出す方針。営業部からは、初期設定の簡単さを示す資料が必要との意見あり。

決定事項:
新商品Aの主な訴求軸は「導入しやすさ」と「サポート体制」とする。次回会議では、営業資料のたたき台を確認する。

宿題:
・企画部:訴求メッセージ案を3案作成する。期限は5月10日
・営業部:既存顧客へのヒアリング結果を整理する。期限は5月12日
・マーケティング部:競合商品の訴求表現を確認する。期限は5月12日

次回確認事項:
訴求メッセージ案、営業資料の構成、発売前キャンペーンの実施可否。

このように整理すると、会議後に何をすべきかが明確になります。

別の例 社内研修改善会議の場合

研修改善会議でも、議事録フレームは使えます。

会議名:
新入社員研修改善会議

目的:
前年度の研修アンケート結果を踏まえ、次年度の改善方針を決める。

論点1 研修内容:
前年度は講義中心で、実務とのつながりが見えにくいという声があった。次年度は、各章に短いケーススタディを入れる方向で検討する。

論点2 研修時間:
全体時間は現状維持。ただし、制度説明の時間を一部短縮し、演習時間を増やす方針。

論点3 受講後フォロー:
研修後1か月以内に、簡単な確認テストとアンケートを実施する案が出た。

決定事項:
次年度研修では、講義に加えてケーススタディを追加する。受講後フォローとして、確認テストとアンケートを実施する方向で準備する。

宿題:
・教育担当:ケーススタディ案を3つ作成する。期限は6月5日
・人事部:研修後アンケートの設問案を作成する。期限は6月8日
・各部署代表:新人がつまずきやすい実務場面を共有する。期限は6月10日

次回確認事項:
ケーススタディ案、確認テストの設問数、アンケート実施方法。

この例では、議論内容だけでなく、次のアクションまで明確になっています。

具体例でわかるポイント

議事録フレームの具体例から、次のようなポイントがわかります。

・会議の目的を書くと、記録すべき内容が明確になる
・論点ごとに整理すると、後から読みやすい
・決定事項と未決事項を分けると、認識違いを防ぎやすい
・宿題は担当者と期限まで書く必要がある
・次回確認事項を残すと、会議が継続的に進めやすい

議事録フレームは、会議を実行につなげるための基本的な仕事術です。

議事録フレームを使うメリット

議事録フレームを使うメリットは、会議後の行動が明確になることです。

会議で話し合った内容を整理しないままにすると、参加者ごとに理解がずれることがあります。「決まったと思っていた」「まだ検討中だと思っていた」という認識違いも起こりやすくなります。

議事録フレームを使えば、会議の結果を共通認識として残せます。

議事録フレームの主なメリットは、次のとおりです。

・決定事項が明確になる
・担当者と期限が整理される
・会議後のタスクが進みやすくなる
・参加できなかった人にも共有しやすい
・認識違いや言った言わないを防げる
・次回会議の準備がしやすくなる
・プロジェクトの経緯を後から確認できる
・会議の質そのものが上がる

また、議事録フレームを意識すると、会議中の聞き方も変わります。「これは決定事項なのか」「誰が担当するのか」「期限はいつか」と考えながら聞けるため、会議の理解度も高まります。

議事録フレームを使うときの注意点

議事録フレームを使うときは、発言をすべて書こうとしすぎないことが大切です。

初心者は、議事録を「会話の記録」と考えがちです。しかし、実務で必要なのは、会議の要点と次の行動です。すべてを細かく書くと、かえって読みにくい議事録になります。

よくある失敗例は、次のとおりです。

・発言を時系列で長く書きすぎる
・決定事項がどこにあるかわからない
・宿題の担当者が書かれていない
・期限が曖昧なままになっている
・未決事項と決定事項が混ざっている
・会議の目的が書かれていない
・会議後の共有が遅い
・自分の解釈を入れすぎる

特に注意したいのは、決定事項の書き方です。曖昧な表現のまま残すと、後から認識違いが起きます。判断が曖昧な場合は、会議中に「これは決定という理解でよいでしょうか」と確認することが大切です。

関連フレームワークとの違い

ホールパート法との違い

ホールパート法は、全体、部分、全体の順で説明するフレームワークです。

議事録フレームは、会議の結果を整理するための型です。会議冒頭で全体像を説明するときはホールパート法、会議後に記録を残すときは議事録フレームが役立ちます。

PREP法との違い

PREP法は、結論、理由、具体例、再結論の順で、自分の意見や提案を伝えるフレームワークです。

議事録フレームは、複数人の議論や決定事項を整理するための型です。会議中に意見を述べるときはPREP法、会議結果を整理するときは議事録フレームを使うとよいでしょう。

SDS法との違い

SDS法は、概要、詳細、まとめの順で情報を説明するフレームワークです。

議事録フレームは、会議の目的、論点、決定事項、宿題などを整理するための型です。説明資料にはSDS法、会議記録には議事録フレームが向いています。

1枚企画書フレームとの違い

1枚企画書フレームは、背景、課題、提案、効果、スケジュールなどを整理し、提案内容を1枚にまとめるための型です。

議事録フレームは、会議で話し合った内容や決定事項を整理する型です。企画提案前には1枚企画書フレーム、提案後の会議記録には議事録フレームが使えます。

SBIとの違い

SBIは、状況、行動、影響の順でフィードバックを伝えるフレームワークです。

議事録フレームは、会議内容を記録するための型です。会議での行動に対してフィードバックする場合はSBI、会議の内容そのものを整理する場合は議事録フレームが向いています。

議事録フレームはどんな場面で使うと効果的か

議事録フレームは、会議の結果を明確に残したい場面で効果的です。

具体的には、次のような場面で使えます。

・定例会議
・プロジェクト会議
・商品企画会議
・営業会議
・研修改善会議
・部門間調整会議
・顧客との打ち合わせ
・オンライン会議
・意思決定が必要な会議
・次回までの宿題が発生する会議

特に、複数の関係者が関わる会議では、議事録フレームが重要です。誰が何をするのかを明確にしないと、会議後の実行が止まりやすくなるからです。

まとめ

議事録フレームは、会議の目的、論点、決定事項、宿題、担当者、期限などを整理するためのフレームワークです。

仕事では、会議で話し合うだけでは成果につながりません。大切なのは、会議で決まったことを次の行動に移すことです。議事録フレームを使えば、会議の内容を整理し、関係者の認識をそろえ、実行につなげやすくなります。

特に、プロジェクト会議、商品企画会議、部門間調整、顧客打ち合わせ、研修改善会議などで効果的です。

次の会議では、発言をすべて書き取るのではなく、「目的、論点、決定事項、宿題、担当者、期限」を意識してメモを取ってみましょう。

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